Produced by Improbic.inc 敗者復活力-出版記念特別対談
プロフィールはこちら
第2回

スティーブ・ジョブズはサティスホームに向いてません

加井 独立後、わずか2年で県内でも有数の工務店になった
サティスホームの成功の理由を一つお聞かせいただけますか。
廣田 先生のところ行ったからですよ。
ただそれだけですよ。
加井 シンプルですね。
廣田 もしそれ以外に自分たちに何かあるのかと言ったら、
ほんと藁にもすがる思いで、必死にやったっていうことかな。
教えてもらったことは全部やりました。
私のところには本当にたくさん来るんだけど、
でもやっぱり上手くいくかどうかは、熱意だけだね。
ほんと、廣田さんのところは熱意が違うんだよね。
加井 成功のためには熱意が一番大事だと。
そう。私のところで学びたい人には「来なさい」って言うんだけど、
怖いからか、実際に来る人は少ないんだよね(笑)
廣田 当時は必死で教えてもらえるのなら、すぐに行きますといった状況でしたね。割と借金持ちの人って成功できると思います。一生懸命になりますからね。
で、うちの会社に来ると、営業マンの机の中から私の机の中から全部見せるんだけど、なかなか見ようとしないんだよね。
だから、私が他の会社行くと、まず社長の机を開けます。すると、お前何やってるんだ」ってなります。(笑)
廣田・
加井
へ~。(笑)
でも、「全部見せてくれるって言ったじゃないですか」って言って、学ぼうとする姿勢を見せると、こいつ変わってるなとなって、逆にいろいろ教えてくれたりすることがありました。だから、遠慮しない方がよいと思うんですよね。
加井 どんどん相手の懐に入っていく感じですね。
そう。そんな感じです。
廣田 急に押しかけたら迷惑なんで、アポとかの礼儀は必要だと思いますけど、そうやって必死に食いついてきてくれる人って印象が良いですよね。それと、自分が教えて、うまくやってくれたら、自分の理論の証明にもなって嬉しいですし。
加井 そうなんですね。
廣田 なんで、上手くやってくれそうな人に教えたい。逆に言うと、やるかやらないかの人にこっちの時間を割きたくないといのがありますんで、一生懸命食いついてきたら食いついてきただけいいですよね。
そういえば、廣田さんの会社って、ほんとチームワークがいいんだけど、チームワークが良いコツって何かな?
廣田 それは、オーバーコミュニケーション、それだけです。
加井 オーバーコミュニケーション・・・
廣田 そうです。もともと他人でも、夫婦になって30年いたら、おいお前、はいあなた、で分かるでしょ。これは、コミュニケーションの量と経過時間ですよ。やから、うざいですけど、いつも一緒にいます。正月でもいます。
加井 具体的には毎日どれくらい時間をかけられるんですか?
廣田 グループリーダーとナンバー2は、いつも2時間電話で話すのを日課にしています。しゃべりたいんです。
じゃあ、チームワークがうまくいかない会社は、コミュニケーションが悪いってことだね。
廣田 私は、それが一番だと思います。一個挙げるとしたら、まずそれですね
それなら二つ目は?
廣田 それはリーダーだと思います。
ということは、チームワークを上げようと思ったら、まずリーダーを育てれば良いってこと?
廣田 同じ目標を持っていることを自覚させるリーダーが必要やと思います。
社員の利益は相反しないので、このことを納得させられるリーダーが必要だと思います。
なるほどね。
廣田 いつもみんなが同じ目標に向かっている。この状態さえリーダーが作ることが出来れば、あとは社員同士勝手に協力しますよ。外敵が来れば、喧嘩してる者同士も一致団結して協力して戦います。
廣田さんがいつもリーダーたちに言ってることって何かあるの?
廣田 私ですか、逆に何もないですね。「お前大丈夫か、なにか困ってへんか」、とか「あんじょうやってるか、辛い事があったら言えよ」、くらいですね。良く考えたら、リーダーたちもこうして声をかけてますね。
加井 上司がちゃんと下の者に目を配らせているんですね。
廣田 サティスには、中間リーダーがいるんですが、毎日下の若いやつの顔色を見ながら、こいつ落ち込んでるなと思ったら、「大丈夫か、なんかあったら言えよ」ってメールを毎日やってるんですよ。全社員に。これ僕らが知らないずっと昔からやってるんですよ。で、自動的に3代目になるんです。
やっぱり自分で考えて何かをやっていく人が、次のリーダーになるってことかな。
廣田 僕はやっぱり人気がリーダーの条件だと思うので、みんながそいつに人生を預けようと思っている、それがリーダーの条件だと思っています。
うちの会社どうかな・・・
廣田 好みがあるんですよ。先生の場合は、エキスパートの人たちが、みんなそれぞれの足で立って、頑張っているってのが好きじゃないですか。なので、これは好みだと思います。
俺はべたべたするのが嫌いだしね。(笑)
廣田 ですよね、私たちはもうべったべたですもん。
ぶっちゃけ、精神ホモの集まりなんですよ。
男が好きなんです、女より。(笑)
私は会議が始まると出て行ってしまいます。(笑)
廣田 会議が始まると、用事のないやつが来ますからね。
これはほんまで、今日、僕空いてるから行きますわーって。
人の世話焼くのが好きな奴が集まってるんですよね。
そういうべったべたの集まりなんです。
じゃあ、これはどっちでも良いってことだね。
廣田 そうですね。これは好みです。例えば、スティーヴ・ジョブズとかの孤高の天才タイプがうちに来たらすぐに辞めると思います。うちの会社には、向かないですね。
なるほど。じゃあ、ダメな社員を辞めさせるとか、そういったことはない?
廣田 あ~、僕はクビを切ったことはないですね。おまけに割と辞めてないですね、うちの連中は。半年続いてそのあと辞めたやつは、ほんとにいないですね。
なるほどね
廣田 もちろん、リーダーによりけりなんですけど、やっぱり優秀な奴らの子は辞めないですよね。ほんで僕らの感覚では、自分がトレーナーで社員が選手なんですよ。やつらが残る残らないは、自分たちの勝ち負け。そんな意識ですね。