インタビュアー
加井 |
廣田さんの、青年時代から独立されるまでについてお伺いしたいと思います。まず、青年時代はどんな感じで過ごされたのですか? |
| 廣田 |
元キックボクサーというとやんちゃな悪たれというイメージを持つ方も多いと思うのですが、当時は、ほんまに役に立たない人間でした。 |
| 加井 |
役に立たない、ですか(笑) |
| 廣田 |
そう、例えば出前の飲食店で働いていて、店に注文の電話が入るじゃないですか、それで、「はい、はい、はい、はい」ガチャと電話を切ったはいいものの、結局、名前も忘れて、注文も覚えられず・・・ |
| 加井 |
お客様に、いつまで経っても届きませんね(笑) |
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| 廣田 |
当時は、ナンバーディスプレイもなく、聴き返すこともできないまま、一時間半くらい経って、お客さまからお叱りの電話が来て、それから注文を作って届けるみたいなことを繰り返してました。 |
| 加井 |
あらら… |
| 廣田 |
それで、もう電話に二度と出なかったですね。仕事にも行きたくなければ、行きませんし。そしたら、当然店から電話がかかってくるんですが、「今日、パスですわ」ってよく断ってました。 |
| 加井 |
ははは(笑) |
| 廣田 |
パスも4回位までならええやろと。7回やるとクビになるんです。そんな感じでなかなか勤まらなかったんです。 |
| 加井 |
それで12職くらい、転々とされた、と。 |
| 廣田 |
今、昔の自分が僕のグループに入ってきたら、絶対に雇いませんね。雇ったやつを怒ります。 |
| 加井 |
そうだったんですね。 |
| 加井 |
では、そこから独立されていったきっかけを聞かせていただけますか? |
| 廣田 |
独立もなにも、最初はありませんでした。最初、自分が配属されたのは、建築現場でした。 |
| 加井 |
なるほど。 |
| 廣田 |
建築現場と言うのは、良い職業で、誰でも雇ってくれたんですよ。で、最初に入った団体は、鳶の仕事だったんですけど、近所で銀行強盗があったら、警察が真っ先に事情聴取にくるようなところでした。 |
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| 加井 |
えっ!? |
| 廣田 |
警察が親方に、「こいつこの日何しとった」と聞くと、「そいつは、あの現場におったから心配せんでええぞ」と。そんなやつらがたくさんいた職場でしたね。 |
| 加井 |
ええ。当時、キックボクシングをやってたということもあり、そのトレーニングやと思って、一生懸命頑張ってたんです。そしたら、元請けさんに認められて。これが、初めて仕事で認められた経験でしたね。 |
| 加井 |
なるほど |
| 廣田 |
それで、元請けさんが僕を監督にくれんかと言って。僕も、監督ってカッコ良さそうだから、行くことにしました。仕事の面白さも少しずつ分かっていた時期だったので、このころからですかね、真面目に仕事をするようになりました。 |
| 加井 |
そこで、独立に向けて力をつけていったんですね。 |
| 廣田 |
キックボクシングをやっていたので、人間鍛えれば強くなるというのが身にしみてました。だから、とにかく誰もやりたがらない難しい現場を回してもらってました。周りの誰もやり方を分からない工法は、他社の現場にもぐりこんで、情報を聞き出したりしてましたね。(笑) |
| 加井 |
すごい積極的だったんですね! |
| 廣田 |
とにかく必死で吸収して。そしたら、社内の成績も上がっていって。27,8の頃には、県で自分が一番だぞと思い込んでいました。(笑) |
| 加井 |
へ〜、それで独立されたきっかけというのは。 |
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| 廣田 |
たまたま、昔空手を習っていた先生が、同じ会社の上司だった人で、その後独立していて。ばったり会ったのがきっかけで、一つ仕事を回して貰ったんです。 |
| 加井 |
それがきっかけだったんですね。 |
| 廣田 |
小さな住宅のリフォームだったんですけど、その時、たまたま別のトラブルも見つかったんですね。それで、その対応を上手くこなしたら、その空手の先生だった社長から、君も独立できるよ、協力するよ。と言われたんです。 |
| 加井 |
そうだったんですね。 |
| 廣田 |
言われて5秒で、「はい、わかりました」と即決でしたね(笑)
(次回につづく) |