Produced by Improbic.inc 敗者復活力-出版記念特別対談
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敗者復活力
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第0回

12種類の職→独立

インタビュアー
加井
廣田さんの、青年時代から独立されるまでについてお伺いしたいと思います。まず、青年時代はどんな感じで過ごされたのですか?
廣田 元キックボクサーというとやんちゃな悪たれというイメージを持つ方も多いと思うのですが、当時は、ほんまに役に立たない人間でした。
加井 役に立たない、ですか(笑)
廣田 そう、例えば出前の飲食店で働いていて、店に注文の電話が入るじゃないですか、それで、「はい、はい、はい、はい」ガチャと電話を切ったはいいものの、結局、名前も忘れて、注文も覚えられず・・・
加井 お客様に、いつまで経っても届きませんね(笑)
廣田 当時は、ナンバーディスプレイもなく、聴き返すこともできないまま、一時間半くらい経って、お客さまからお叱りの電話が来て、それから注文を作って届けるみたいなことを繰り返してました。
加井 あらら…
廣田 それで、もう電話に二度と出なかったですね。仕事にも行きたくなければ、行きませんし。そしたら、当然店から電話がかかってくるんですが、「今日、パスですわ」ってよく断ってました。
加井 ははは(笑)
廣田 パスも4回位までならええやろと。7回やるとクビになるんです。そんな感じでなかなか勤まらなかったんです。
加井 それで12職くらい、転々とされた、と。
廣田 今、昔の自分が僕のグループに入ってきたら、絶対に雇いませんね。雇ったやつを怒ります。
加井 そうだったんですね。
加井 では、そこから独立されていったきっかけを聞かせていただけますか?
廣田 独立もなにも、最初はありませんでした。最初、自分が配属されたのは、建築現場でした。
加井 なるほど。
廣田 建築現場と言うのは、良い職業で、誰でも雇ってくれたんですよ。で、最初に入った団体は、鳶の仕事だったんですけど、近所で銀行強盗があったら、警察が真っ先に事情聴取にくるようなところでした。
加井 えっ!?
廣田 警察が親方に、「こいつこの日何しとった」と聞くと、「そいつは、あの現場におったから心配せんでええぞ」と。そんなやつらがたくさんいた職場でしたね。
加井 ええ。当時、キックボクシングをやってたということもあり、そのトレーニングやと思って、一生懸命頑張ってたんです。そしたら、元請けさんに認められて。これが、初めて仕事で認められた経験でしたね。
加井 なるほど
廣田 それで、元請けさんが僕を監督にくれんかと言って。僕も、監督ってカッコ良さそうだから、行くことにしました。仕事の面白さも少しずつ分かっていた時期だったので、このころからですかね、真面目に仕事をするようになりました。
加井 そこで、独立に向けて力をつけていったんですね。
廣田 キックボクシングをやっていたので、人間鍛えれば強くなるというのが身にしみてました。だから、とにかく誰もやりたがらない難しい現場を回してもらってました。周りの誰もやり方を分からない工法は、他社の現場にもぐりこんで、情報を聞き出したりしてましたね。(笑)
加井 すごい積極的だったんですね!
廣田 とにかく必死で吸収して。そしたら、社内の成績も上がっていって。27,8の頃には、県で自分が一番だぞと思い込んでいました。(笑)
加井 へ〜、それで独立されたきっかけというのは。
廣田 たまたま、昔空手を習っていた先生が、同じ会社の上司だった人で、その後独立していて。ばったり会ったのがきっかけで、一つ仕事を回して貰ったんです。
加井 それがきっかけだったんですね。
廣田 小さな住宅のリフォームだったんですけど、その時、たまたま別のトラブルも見つかったんですね。それで、その対応を上手くこなしたら、その空手の先生だった社長から、君も独立できるよ、協力するよ。と言われたんです。
加井 そうだったんですね。
廣田 言われて5秒で、「はい、わかりました」と即決でしたね(笑)
(次回につづく)